「相談事」の性差の話

 今回は軽めの更新です。
 引用ははまちや氏のこちらの記事から。

2005年02月19日 09:19 女はアレだ

泣いたり怒ったり辛そうにしているのを見ても
真面目に理由を聞いて合理的になんとかしてやろうと思ってはいけないね。

「あぁ辛いよね。わかる、ホントすごいわかるよ…」

いかにうまく↑ができるかがポイント。
「ねぇねぇどうしよう! 私どうすればいいの(;;)」

とか聞かれても、真面目に質問とか推測とかして答えを出してあげようと しないほうがいいよ!

「そっかー。うーん。。それって大変なんだよね…><」

なんかこういうのがいいみたい。
男にとっては、ガマンできないくらい不真面目で適当で無意味な会話なのかも…!
でも、ここで「そういうの時間の無駄」とか思って、不適切な(真面目な)対応しちゃうと相手が泣き出しちゃったりして大変なことに!

 「相談事に対して求める助言の種類が男女で異なる」という話はピーズ夫妻あたりが出所なんでしょうか? 色んなところでたびたび目にしますが、事実として正しいとか正しくないとか以前に「視点が偏っている」気がするんですよね。

 私が気になるのは「合理的になんとかしてやろう」という部分なんです。
 相談事というのは、他人からどんなアドバイスがあろうと最終的には本人が判断して決定するものですから、相談された人がいくら「合理的に」考えようとしても、相談者の立場になり切ることは不可能なはずなんですよ。ということは、「答えを出してあげる」ことは「相手のことを勝手に決め付けて押し付ける」ことになっている場合もあるわけです。

 で、ここから先は推測なんですが、「相談を受けた男性が合理的な解決策を出そうとしたところ、相談された女性に怒りを買った」などという話は、こうした「押し付け」によるところが大きいのではないかと思うんですよ。性別を問わず、他人のことに対して「原因を突き止めて解決策を出す」のはそんなに簡単なことではありません。

 個人的な経験則になりますが、感情的な問題がからんだ相談事に対しては、自分で相手の感情を想像して反芻しながら聞かないと、そもそも「相手が何を問題にしているか」が分からない場合が多いと思います。想像力を働かせながら相手の感情をトレースしていかないと、まともな助言なり提案なりを出すことは不可能なのでは? それを一足飛びに「相手が問題にしているのはこれだろう」と好い加減な憶測で助言したら、そりゃ場合によっては怒りを買うでしょう。

 というわけで、相談事に対して「一緒に困ってやる」のと「改善/解決策を出そうとする」のが、対応として正反対のベクトルだとは私には思えないんですよ。

あるあるw
女に、
“男の真面目な対処:原因を突き止めて、改善/解決策を出そうとする。”
をやると親密度が低ければ気味悪がられ、親密度が高ければ大いに怒りを買う
女氏ねwwwwwwwwwww

 果たしてその「合理的な解決策」なるものの中身は何だ、と思います。
 こういう文脈で「女性は合理的思考をしない」などと結び付けられるとしたら、なんともおかしな話ではないでしょうか?



追記
 えーと、後から気付いたんですが、はまちや氏に対してはこちらで既に同様の反論がされてますね。